登別温泉街のグリーンスローモビリティにバスロケーションシステムを提供
~ デジタル田園都市国家構想の一環、デジタルサイネージで位置情報のほか複合コンテンツ配信 ~
エコモット株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:入澤 拓也、以下「エコモット」)は、日本データーサービス株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:石原 知樹、以下「NDS」)と連携して、国内屈指の温泉観光地を抱える北海道登別市が3月27日から運行開始する、温泉街を周遊するグリーンスローモビリティに対し、バスロケーションシステムの提供を開始いたします。準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」による測位情報を活用して高精度での位置情報を把握し、旅館・ホテルや観光スポットに計14台設置する観光PR用デジタルサイネージにリアルタイム配信いたします。観光客の利便性向上を図りながら、同市が推進するDX/GX事業を後押しいたします。
■背景
地方の個性を活かしながらデジタルの力で社会課題の解決と魅力の向上を図る「デジタル田園都市国家構想」の実現に向け、登別市はNDSと連携して「登別温泉 DX/グリーントランスフォーメーション構想」事業を立ち上げ、2022年3月に内閣府から推進交付金の採択を受けています。
事業の核となるグリーンスローモビリティの導入については、その前年から実証運行されていましたが、活用効果を評価する中で、利用者の利便性向上や観光地としての更なる魅力発信等が企図され、バスロケーションシステムとデジタルサイネージの導入が検討されました。
これを受け、エコモットはNDSとの協議を経て、QZSS対応の測位システム「SVL-200」と、ディスプレイ1台に複数の映像コンテンツを同時配信・表示できる「Gフェイス(GFS-200)」の提供を決め、このたび登別市より正式に採用されるに至りました。準天頂衛星「みちびき」による国産の測位システムに対応したSVL-200や、バスの位置情報と観光コンテンツを同時配信できるGフェイスの導入により、エコモットとしても国策のデジタル化事業に貢献できるものと考えております。
■SVL-200について
・LTEモジュールを搭載した車載用測位システム。GPS+QZSSによる位置情報が定期的にクラウド側に記録される。
・測位精度は誤差1~2メートル。GPSと準天頂衛星システム(QZSS)両方の位置情報を捕捉しているため高精度。
・電源はシガーソケットにより供給。両面テープでダッシュボード上に取り付けるだけの簡単設置。
・セキュリティの高い閉域網通信であるKDDI CRG回線を利用。
<システム概要>
■Gフェイスについて
・ディスプレイと接続し、オンライン上の複数の映像データやメディアコンテンツを複合的に表示・配信できる通信デバイス。
・クラウド上に保存された動画・静止画やYouTube等のほか、IoTデバイスで収集するセンサーデータ表示にも対応。
・各コンテンツは任意のサイズ・レイアウトで表示可能。1つの映像に別の映像を重ね合わせて表示することもできる。
・対応ファイル形式はPDF、動画(mp4)、静止画(PNG、GIF、JPG)。任意のWebサイト(HTML)も対応。