エコモット、ヘルメット装着型ウェアラブルカメラ「MET-EYE(メットアイ)」を提供開始
映像と音声を介したスムーズな遠隔コミュニケーションを現場でのオペレーションなしで実現
エコモット株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:入澤 拓也、以下「エコモット」)は、ヘルメット装着型ウェアラブルカメラ「MET-EYE(メットアイ)MEE-300-L」を2020年1月より提供開始いたしました。
本製品は、ヘルメットに装着した小型カメラから送られる作業者目線のリアルタイム映像を、モバイルネットワーク経由で遠隔地から閲覧可能とするシステムです。
技術的に未熟な新規就業者の作業行程を熟練者が同じ目線で監督することによって、的確な作業指示や安全指導を行うことが可能となり、新規就業者が技術を習得する際の効率や、安全性・生産性の向上が期待されます。本製品は当初土木建設市場を中心としてレンタルでの提供を行い、初年度出荷数は2000台を見込んでいます。
・提供開始:2020年1月27日
・価 格:オープン価格
・製品仕様:
■本製品の特徴
・簡単にカメラ映像+双方向音声通話が可能
本製品は4G LTEネットワークを利用し、カメラ装着者と管理者側との間で映像による視点共有を行いながら、遅延の少ない双方向音声通話によるコミュニケーションが可能です。また利用者からの声を元に、視界や重量の面で現場作業の邪魔にならない装着方法や、一切の本体操作を必要としないシンプルな設計としたことで、作業者の負荷とならない利用体験を実現しています。
・通信機能を内蔵し動作安定性と低遅延を実現
従来のウェアラブルカメラでは、Wi-Fiルーター等のネットワークゲートウェイとカメラ部を分離した機器構成が一般的であり、通信接続のトラブルや映像・音声の遅延等、通信品質の低下を招く要因となっていました。本製品は本体にSIMスロットを内蔵し機器単体で通信を行うことにより、安定した動作と遅延の少ない、より自然なコミュニケーションが可能となりました。
・クラウド常時録画、ローカル環境へのダウンロードも可能
本製品から送られた映像はクラウドサーバーに常時保存され、PC等のローカル環境にダウンロードすることが可能です。撮影した映像は作業のエビデンスとしての活用や、作業者目線での技術研修用素材としても利用することができます。
■開発の背景
土木建設への就業者数は漸減を続けており、人口減少社会の到来や土木建設市場の担い手不足や技術継承の問題がクローズアップされる機会も増えています。当社はそうした課題をICTによる生産性向上によって解決していく「i-Construction」の考え方に準拠した商品・サービスとして、本製品の企画・開発を行っております。
■i-Constructionについて
国土交通省では、2008年より建設施工の生産性向上、品質確保、安全性向上、熟練労働者不足への対応など、建設施工が直面している諸課題にICTを活用した「情報化施工」の普及を推進していました。さらに2016年からは、革新的なICT技術の登場、さらなる建設現場の生産性向上の必要性から、測量・設計から、施工、さらに管理にいたる全プロセスにおける情報化を実現し、2025年までに建設現場の生産性を2割向上する事を目指す取り組みを「i-Construction」として推進しています。